4/22 くるり@四日市ケイオス 

ローカルと言うほどローカルでもないと思うけど、都市圏の小さい箱に比べても格段にアットホーム。キリキリしてない感じがとてもいとおしい、そんな四日市Club Chaos。
 
開場直前になってもそれ程人がいなくて、ほんとに今日くるり?ここで?と思わずチケットの日付を確認してしまうぐらいの、のんびりリラックスムード。物販のテーブルに、奈良で買ってきたんであろう子供用の鹿のオモチャ(ビニール製の鹿の足にプラスチックのローラーがついている、子供が引っ張って遊ぶやつね)がちょこんと置いてあったりして楽しい。物販を並べるくるりのスタッフも鼻歌混じりで、今回のツアーがすご〜く良いムードであろうことが覗えて嬉しくなる。
 
「今回のツアー中なんと最小人員ということで・・・」という岸田に、喜びというか笑いというか不思議なさざなみがたつ場内。確かに狭い。16畳のリビングぐらいなイメージで、無理無理に入れて150人いけるかなあ?というコンパクトさ。一番後ろから見ても目が合う距離だ・・・にも関わらず、開場前に予期せぬ良縁に恵まれてチケットを交換することになり、なんとクリストファーのド真ん前で楽しい時間をすごすことになりました。岸田と達身の足元でどうしてよいのやらもう、近すぎちゃって正視できませんでしたよ!
 
開演前にスタッフがセットリストを貼りにきて、もう丸見えで(笑)、岸田の足元には「花火」と「ロックンロール」の歌詞が貼ってあって「うろ覚えなのねうふふ」ってな感じでした。
 
そいで、開演前の準備でタオルをそれぞれのポジションに配ってたんだけど、佐藤君と岸田と達身のとこにはツアータオルで、クリストファーのとこにはバスタオルなの!ちびっちゃいタオルじゃ間に合わないんだね。
 
そんなクリストファー、途中何度か田口浩正に見えちゃったりもしたけど(ごめーん)、激しいアクトに揺れるお腹がかわいい25歳。最初普通のマイクスタンドでコーラスしたり喋ったりしていたんだけど、途中から邪魔になってきて(狭いからね)、スタンドをうっちゃっちゃって、ハンドマイク!(笑)片手ドラミング!も〜なんてすてきなの。本当に彼はすごい。緩急自由自在で大胆で繊細なドラムの素晴らしさは勿論なんだけど、それによってくるりに起こってる化学反応がすごい。
 
岸田は以前シェルターでやったシークレットの時に着ていた水色のTシャツ。佐藤君と達身は同じ虎プリントのTシャツ。同じTシャツなのに達身のだけ首周りがだるだるになっててそれがまたすごくいい味出していた。さすがはおさむらい。
 
 
アンテナがぴんとこないなんて言ってたのはどこのどいつだここのこいつだ(最近とても気に入って日常生活でも多用しているのだけどろれつが回らなくなって「都都逸」に聞こえるらしい)。毎日毎日聞いていたらいつのまにかこんなにも自分の血肉になっていたなんて。こんな感覚は久し振りだ。リリースのサイクルに追われる様になって、聞き込むということから遠ざかっていたから。岸田がギターを叩いて「グッドモーニング」が始まった瞬間にそのことに気づいた。ツアー続きでちょっと苦しそうかな?と思った瞬間に岸田の声が伸びた。
 
「ハイウェイ」はやらないと勝手に思い込んでいたので、セットリスト見えちゃった時は素直に嬉しかったのだけど、実際に目の前で聞くとなると嬉しいなんてそんな生易しいものじゃなかった。どうしようもなく好きな曲を聞くとどうして泣きそうになるのかな。
 
「青い空」「オールドタイマー」おお、ここに持ってくるかという絶妙なタイミングで。
 
そして「ロックンロール」!あのイントロは鳥肌モノ。血が逆流して訳も分からず笑顔が止まらなくなる。フロアの後ろに行って音に身を任せて好きに動き回りたい衝動に駆られてしまった。何て切なくてなんて前向きなんだろう!
 
どの曲からもくるりの現在があふれ出ていた。
 
もうほんとに、こんなこと今更なんだけど、今更過ぎちゃって自分を罵りたくなるぐらいなんだけど、やっぱりアタシはたつしんの音が加わった事にも、森君が辞めたことにも、クリストファーが入ったことにも、ここにくるまでほんとうには馴染めていなかったんだなあと思う。というよりは、ピコピコサウンドになってきたあたりからなんとなく離れてしまっていたので、そのあたりの葛藤をいまいち葛藤として認識しないままここまできたというべきか。アタシの認識はいつも遅い。・・・なんてそんなこともうどうでもいいね。
 

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四日市に来るのは初めてです。四日市工業地帯・・・」
「生まれたときは阪神工業地帯に住んでいて、今は京浜工業地帯のハズレにすんでいます」
「そうやな?」と社長に確認する岸田。
「多分・・・」と社長。
「工業ベルト・・・、ま、どーでもええんですけど」
 
「ほにゃららほにゃらら(←どっかの地名)三日市〜♪」
「ほにゃららほにゃらら(←どっかの地名)二日市〜♪」
「ほにゃららほにゃらら(←どっかの地名)八日市〜♪」
「ほにゃらら(←どっかの地名)新潟五日市〜♪」
「不吉な数字の四日市〜♪」 おい(笑)
という謎な鼻歌を弾き語ってみたり。
 
たつしん「四日市でなにかおいしいもんある?」
岸田「四日市は、何がおいしいんやろ、何が名物なんやろ」
「ない」と言ってみた(笑)。「ながもち!」という人も。
岸田「ながもち?ああ、それさっきもろたな〜」
今回ラーメンツアーなんだよねツアー日記によると。おいしいラーメン屋があるならアタシの方が教えてもらいたいです。
 
物販買うてくれMC(笑)。
「あのですね、今回赤字覚悟で全国回ってるんですわ」
特に今日なんてチケ代だけだったら大赤だろうな。
「でですね、それを補うのが・・・パンな訳ですよ」(笑)
「Tシャツがね、一番利益率が高い・・・」(笑)
「タオルもまあ・・・そこそこ」(笑)
「あとね、うちのレーベルからいろいろCD出してるんで」
と、社長に交代。
社長「CDは売れても全然儲けはないんですけどね」(笑)
社長「でもすごいいいので!」
岸田「ええのんしか紹介せえへんから!」
 
アンコールで出て来たときにクリストファーが客にバスタオルを投げたのですが、その放物線を、目を丸くして見ていた岸田がおもしろかった。「えぇぇっ(笑)」という感じでクリストファーを振り返っていました。
 

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セットリスト
 
01.GOOD MORNING
02.HIGHWAY

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03.MORNING PAPER
04.GO BACK TO CHINA
05.AOI SORA
06.OLD TIMER

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07.RACE
08.FIREWORKS
09.STRANGER
10.BARA NO HANA

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11.HOMETOWN
12.WATERGUN
13.BLACK DOOR

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14.HOW TO GO
15.ROCK AND ROLL

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EN(多分)
01.すけべな女の子
02.ワンダーフォーゲル
 
アンコールは多分これだったような。1〜15は確実です。
なぜかというと、クリストファーにセットリストを貰ったのですよ!
嬉しくてまだくらくらしてます。子々孫々末代まで受け継ぐ所存。
 
ブツパン横には達身とクリストファー。
ピンバッジだけ買うつもりだったのに水色Tシャツとタオルとノートにも散財。
だってやっぱりサインしてもらいたかったんだもの。
 
たつしんにはTシャツに、クリストファーにはセットリストの紙に。
こういうのって、なんか、嬉し恥ずかしでアドレナリンが出ちゃう。
 
「あ、キミはさっきの!」とクリストファーが言ってくれたので、訳の分からない御礼を口走ってみたけど通じたかな。嬉しいコメントをたくさん書いてくれてありがとう大切にするね。全然GIRLじゃないんだけどね!(笑)
 
Kさんがサインを貰っているのを待っている間、煙草でも吸おうとお店の入り口付近によけたら向かいから岸田が歩いてきてなんとなく握手・・・してもらった後にえええぇ?と驚く反応の鈍い自分。しかも右手に物販の袋とペンタ君携帯灰皿を持っていたので左手で、口に煙草を咥えた状態で!バカバカバカ!アタシのバカ!
 
機材を車に積み込んでまた店内に戻るところだったみたいで。ほんとに自分で運んでるんだね。じんわりと暖かい気持ちになった。そんな夜のことでした。