11/2 くるり@南山大学

友達の家に泊めてもらって、明け方3時ぐらいまでダラダラ話して元気ハツラツオフコースだったのに、6時に気持ち悪くて目が覚めた。まるで二日酔いみたいなリバースリバース。一滴も飲んでないのに。つわりでもない。朝ごはんを用意してくれるというお母さんの好意を無にしてしまって申し訳なくも、「コーヒー」という単語にすらリバース。人様の家で一体何をしでかしてるんでしょうかまったく。ただただ感謝。次回リベンジ(って仕返ししてどうする)。次回は家中のものを片っ端から平らげますから!(それも迷惑)
 
そんなこんなで今日はもう帰って寝たいと思いつつ、名古屋で友達と待ち合わせしてるわけで、チケも私が持ってるわけで、特急の中で席とトイレを行ったり来たりしつつふらふらと名古屋へ。名古屋でおいしいもの食べようねなんて言ってたのに無理。嗚呼ごめんほんとごめん。
 
そんな何故か弱ってる身に南山大学は遠かった。南山っていうぐらいだから山の上にあるわけで。しかもチケットは当日座席指定券と引き換えなんていうめんどくささ。学園祭なんて久し振りだぁなんて楽しむことも全然できなくて、自分の体がゆうこときいてくれないのはつらい。なんとか引き換えてまた山を降りてCafeで開演を待つことにする。
 
お熱も出てきてぼーっとなりながら、隣の席のお嬢さんが携帯で「えー!佐藤さんと握手してもらった?どこで?うそーえぇなぁ〜」と話しているのを夢現で聞きつつ、向かいで友達が熱心に読んでいるエスクァイヤ誌のスィーツ特集のケーキを見ても気持ち悪くならなくなってきて。そして久し振りのくるりへ。
 
開場から開演まで30分しかないのにはちょっと無理があったけど、学生さんたち頑張って準備したんだなあと思う。体育館の2階席というので運動部の子が雨の日に走ってたような体育館の通路を想像してあそこに椅子並べるとどうなるんだろうと思っていたけど、ちゃんと備え付けの段々の観客席になっていてびっくりしました。すごいねー。うちの学校どんなだったっけっか。でかかったけど上はどうなってたっけ。体育なんて1年のときしかやってないから全然覚えてないなあ。
 
というどうでもいいことを思っているうちにようやく開演。
 
私の知らない新しいくるりがいた。
 
クリストファーの脱退を納得できた。
 
ピコピコサウンドになっていた。
 
チームロック〜ワールズエンドの時とはまた違って、客を拒絶するような感じは全然なくて、逆に客をあおるような巻き込んで笑顔になるような楽しいピコピコだったけどでも。体調不良できちんと受け止め切れなかったのかもしれないけど、それでも。
 
秘孔ツアーがあまりにもバンドで、そしてそれがとても好きだったから、大好きだったから。
 
ぐらぐらするのは熱のせいだけじゃなかったと思う。アンテナからは多分「ロックンロール」だけだったのかな。それで構わない。というよりは「ロックンロール」こそやらないでほしかった。違うんだ、この掛け声じゃないんだ、この音じゃないんだ。こんな思いを何度もしたくはないんだ。ぐらぐらしながら聞いていた。
 
でもそんな喪失感を、くだらない感傷を、まったく寄せ付けないステージだったな。きっと想像もつかない葛藤だったんだろう。とやかく言われる筋合いなんかない、それを乗り越えた後のふっきれたキレイな顔のくるりだった。3人ともものすごくいい顔で楽しそうでスピード感溢れていて輝いていた。まるで回遊魚みたいで、すごく良かった。