bridgeの藤原君
バンプさんのツアーはもちろん外れました。ええもちろん。今度こそディスクガレージをやめてやる。
- 出版社/メーカー: ロッキング・オン
- 発売日: 2011/10/15
- メディア: 雑誌
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というわけで久しぶりの藤くんのインタビューに胸熱。
ファイナルなファンタジーについてひも解いていきつつ、相変わらずの渋谷論調で、藤なら一人でやろうと思ったらできますよね?と言われて、
うーん…えーと、まず…まったくおもしろくないでしょうね、たぶんね。それが音楽である必要はない。っていうか、そんなものは音楽じゃない、っていう気さえするかな、あという。音楽って言うのは、やっぱりアンサンブル前提で。すごく照れくさいんで、ちょっと理屈っぽい言い方をしますけど。照れくさいんで、
っていうことで、本音のところは勝手に考えてほしいんですけど、これもすごく大変なことで……ほんっとに、メンバーのこときくんだからなあ!(笑)
だって藤くんを形成するすべてと言っても過言ではないんですもの。10代の頃からバンプオブチキンっていう真綿にくるまって、というと違うな、バンプオブチキンっていう殻に閉じこもってきた藤君だもん。そういえば昔の雑誌でバンプはシェルターみたいなものだって言ってたなァ。
(中略)……僕は選んだんじゃないんです。選ばれたんです。創造主・升くんに。『バンドやろうぜ。歌えよ』って。そこにまず、自主性はなかったんですね、はい。バンドなんて選択肢、考えたことなかったし。だからむしろ僕は、升についてきたって気持ちもあるぐらいで。リーダー不在のバンドですけど、ちょっとそこにクローズアップして話していいんであれば……『おまえが俺のこと誘ったんじゃん』みたいなね(笑)。だからまず、すごいそれに感謝をしていて。そういうことを夢中になってやれる仲間がね、狭い国の、狭い町の、狭い学校でね、4人ちゃんとそろってここまで来れてるって、その幸運にもすごく感謝していて。
升さんがドラムを拾わなかったら、誰かがもしそのドラムを捨てなかったら、そう思うとその誰かに日本の音楽シーンは感謝しなくちゃいけないと思う、マジで。うん。
ライブの時とかには奇跡のような瞬間がいっぱいあると。そしてそんな奇跡は、
ひとりじゃ絶対味わえないし。ひとりの中で、歌とギターと言葉の中で、その奇跡的な瞬間がもし体験できたとしても、『ねえ?』って言える人が横にいなかったら、僕にとってはなんの意味もないことで。っていうことだと思いますね。うまく言えないですけど、そういうことですよね、バンドは。(後略)
ねえ?って言える3人が藤君のそばにいる奇跡。
―だからさっき「きみひとりでもやれるじゃん」って俺は言ったけれども、実はひとりじゃやれないんですよ、藤原基央は。
「意地悪ですよねえ、ほんとに。じゃあそうやって言えばいいのに(笑)」
30過ぎてるとは思えない可愛さ。
―(中略)絶対自分のために曲を作んないんだよね、藤原くんって。誰かに聴いてもらうために作る。聴いてもらうことによって初めて、その曲が存在する。
「そうっすね。で、願わくは、褒めてほしいんでしょうね」
――そうだから聞いてもらうことによる……なにそんなニヤニヤしてんの?
「(笑)うるせえなあと思って、はい。すいません、ほんと。いや、もう、はい、おっしゃるとおりだと思いますよ」
――嫌だよねえ、こういう話されるの。
「嫌ですね、ははははは!(中略)」
萌えるわー(笑)。
―(中略)バンドがいなければ、あの3人がいなければ、藤原基央は、曲を作る動機を失っちゃうんだよね。
「(笑)うん。動機ですね、はい」
藤君にとっての光の戦士たちであるあの3人がいなければ、世界と向き合うこともなかったかもしれないと。あの3人がいなかったら普通には生きていけなかったかもしれないと。
毎度の渋谷的誘導尋問に嫌々答えるテイだけど(笑)、それが藤くんのすべてで、見るものはそこにドラマを感じるんだよね。
今更な話だけど、きっと今までさんざん言われてきたであろうこと。いろんなインタビューを目にするたびに自分も思ってきたこと。ぶっちゃけて言えば藤君の才能があればソロでいいんじゃないか、バンドの技量が見合ってないんじゃないかと。そのことに本人も歯がゆい思いをしてたこともあっただろうし、メンバー自身も歯がゆかっただろうし、大人的な数字の話がからんでくればそういう話は当然何度も出ていたんじゃないかなあと思う。
でもそういう時期はとうに過ぎてるよね。
藤くんが藤くんでいられるのはバンプがあるから。
あの3人の存在がなきゃ藤くんは藤くんでいられない。
昔から分かってたこと。こうして改めて言葉にして聞きたがる編集者がいるから(笑)、また再確認できてじんわりきたなァ。生で、聞きたいなーーーーーーー!!!!!くそう。