アパートの素敵な住人達

うちが今住んでいるのは社宅と入っても借り上げの普通のアパートである。連れの転勤が決まった時、ホントの社宅(団地ね)と借り上げとどっちか選べるというので、迷っていたら同期を通じて「迷わずに借り上げにしなさい」ということだったので決めたもの。借り上げ用の部屋は会社が勝手に決めているので、自分で選んだわけじゃないから、小さな不満は結構あったりする。間取りが不思議とかね。収納がちょっと少ないんじゃないのとかね。でもまあいくら田舎だとはいえ3DKで駐車場混み家賃1万6千円は安いので文句は全然言えない。
 
周辺には似たようなアパートが結構あって、当然ながら色んな人が住んでいる。一体何人家族なのかコア人数が把握できない程人が出入りする部屋とか、ブラジル人の家族とか、少子化日本を支えるのは君たちだ!っていうような子沢山のヤンキーカップルとか、馬鹿みたいに大きすぎるタイヤをつけた紫色の改造車に乗ってる兄ちゃんとか、昼間ブラブラして雨の日以外は毎日洗車するオッサンとか。
    
面白いっちゃ面白いし、困るっちゃ困る。
普通の人も勿論いるんだけど。
 
んで今日のお昼頃、外からドン!ドン!ドン!というちょっと尋常じゃない音が聞こえてきたのでなんだなんだと覗いてみたら、パンチパーマにマッカーサータイプの薄茶のグラサンをかけた、絵に描いたような借金取りが塀をはさんで隣のアパートの2階の部屋のドアを叩いたり蹴ったりしていた。
 
「開けろよオイ!」
「いるのは分かってんだよ!」
「てめえこのままですむと思ってんのか!」
と、これまた映像の中でしかお目にかかったことのないセリフを吐いている。うわー、こういうのってホントにあるんだーと感動してしばし見とれてしまいました。
 
居留守だったのかホントに留守だったのか結局住人は出てこず、借金取り(だと決め付けている)のオッサンは15分ぐらいで引き上げて行きましたが。人事だから面白かった(笑)。