今月見た映画

■ピアニスト
CSで。公開当時、会社の先輩通称変態Hさん(男)から、なんかオススメの映画あるかなあと聞かれ、カンヌで騒がれていたしブノワ・マジメルが出てるし、一癖ありそうな映画が好きだと言うので、勧めたのがコレ。翌週Hさんにお叱りを受けました。大変にエグくてきつかったそうである。付き合い始めた彼女と初めてのデートだったらしい。そういうことは先に言ってもらわないと。もちろんアタシは劇場に見に行くのはやめにしました。
これ家で連れと見ていたらHさんと同じ感想をもらしました。確かにエグくてきつい。男性には特にきついかもしれない。女性は、共感できなくてもそこまで退かないかもしれない。分からないけど。フランス映画って抑圧されなきゃ愛じゃない、みたいなところがありますが、これは倒錯の性というよりもうちょい病気でしかも悲しいかも。主演二人の演技は素晴らしかった。もう一度見ることはないだろうなあと思うけど、一見の価値はないこともないかも。
■エトワール 
レンタルで。バレエの殿堂オペラ座バレリーナたちをカメラが追う。「多くの事を諦める一方で至上の幸福を味わえる」バレエの世界。頂点を目指す彼らの栄光、苦悩と葛藤。人生の光と影。凄烈で美しく悲しくて儚い一瞬にして永遠の美への姿勢にただただ圧倒される。女性として(男性としても)生きることの意味を突きつけられちゃうな。
 
■マイ・ビッグ・ファット(・グリーク)・ウェディング
劇場で。結婚観の違う同士がおりなす結婚までのドタバタコメディ。もともとギリシャ人女性の主人公が自分の体験を元に作った舞台だったのを、トム・ハンクスが感心して映画化したらしい。さすが。喋り捲る映画が好きな人にはたまりません、ギリシャ人最高!面白すぎます。パパの微妙な涙と、全員の微妙な間が、好きなんだなあこういうの。細かいところ気になる部分多少ありつつも、OK!!久し振りにハッピー!ハッピー!ハッピー!な映画を見た。それにしてもこれ、ギリシャ人の結婚観というか人生観が話の核になるのに、邦題から全く消えてしまっているのは何故。イアン役のジョン・コーベットはどっかで見た顔だと思ったら「ディナー・ラッシュ」に出てた謎のビジネスマンだった。