色は同じでも

つわり中はまったく受け付けなかったのに、結局は骨の髄まで珈琲党だったようであります。おいしいコーヒーが飲みたい！だけど今授乳中なのでカフェインを制限しているわけで。それでも、おいしい豆をじっくりちょっぴり淹れて飲む、たまさかの至福のとき。
そんなときお連れ様が帰ってきて「俺も飲んでいい？」と言ったのです。わたくしは心が狭いので「やだな・・・」と思ったのですが、たかがコーヒーですからね。ちゃんと「どうぞ」とすすめたわけであります。すると、なんということでしょう。お連れ様は冷蔵庫から持ってきた麦茶を上からトポトポと継ぎ足ししたではありませんか。わわわわたくしの大切なコーヒーになんてことを。
「あ、ごめん、麦茶かと思ったよ」
薄めに淹れたコーヒーと、濃い目に淹れた麦茶。この似て非なるものよ。