バカの烙印

何事にも刹那的に生きているわたくしが、めずらしく予定より早めにのんびりと家を出た。時間があるので駅の本屋で電車の時間まで立ち読み。荷物になるけど帰る頃には閉まっちゃうので買っておこうと思ってレジでお財布を。お財布は?
なかった。愉快なサザエさんだった。「うわーバカ」とつぶやいたら店員さんがすました顔で「かしこまりました」と言った。何をかしこまったんだ何を。わたくしがおバカさんだということを了解したってことか?などと心の中で八つ当たりしながら取りに戻って結局待ち合わせにはいつもどおりギリギリだった。愉快でもなんでもなかった。めずらしいことはするもんじゃない。そういう問題じゃないか。