山陰地方一気食い

ZOWIE2004-08-13

朝は4時半にたたき起こされてえっちらおっちら仕度するも気がつけば昨日のZEBRAHEADの余韻に身を任せがちなアタシだったが、「ハイ顔洗ってー」「ハイ歯ぁみがいてー」などと的確な指示を出す連れのおかげで夢から覚めたら出雲大社だった。なんてべんり。
 
ちょうどお昼時なのでおととい急遽買ってきたるるぶ「山陰」の指示に従って荒木屋で割子そばをいただく。んーなんちうかとても普通。
 
出雲大社は拍子抜けするほど人がいなくてのんびりした雰囲気で、「日本書紀」風なもしくは「古事記」風なナリをした人たちがいても良さそうなのにいなかった(当たり前)。Kしゃんに安産のお守りなど買ってみる。
 
巨大しめ縄を「へーでかいねーさすがだねー」とあっさり素通りしたら連れが「ちょっと上向いてさ、よーく見てみて」と言うので見上げると断面に無数のお賽銭がぎっしりと挟まっていて全身鳥肌。ツブツブ恐怖症なのにこんなすごいツブツブを見てはいけない。
  
ちょうど高校総体を近くでやっていたらしく割りとちんたらしてないジャージ軍団が観光していた。日本の未来はチミたちの肩にかかってるですたぶん。

日本で7番目にでっかい湖だそうで確かにでかい。あの公共事業にまつわるごたごたがどう影響しているのか残念ながら水は茶色。地図帳の山陰地方の日本海沿岸に開いた二つの穴のうちのどちらか、というあまりにもアバウトな知識しかない人間に八雲が愛した風景を残そうとか言う権利なし。
 
日本三美人の湯の一つだというふれこみにつられて湯元湯の川温泉へ。しかし上がった後鏡を見ても何の変化もなく(当たり前)、しかも小学生の夏休みを思い起こさせる塩素消毒の匂いが肌にしみついていて。草津ハップの方がまだいい、水道水よりはまだいい、そんなかんじ。

  • 松江(島根)

松江城のお堀を船で遊覧。所要時間も長く色んな説明も聞ける上小唄まで歌ってくれるので1200円の価値十分アリ。松江城も見ごたえアリ。地ビールしじみ飯を堪能して上機嫌。古いものがたくさん残っていて大切にされていてステキな町でした。そうだ松江に行こう(回し者ではない)。

るるぶを見てこんなステキな町があるみたいよと、白壁土蔵郡を駆け足で。この町の存在自体全然知らなかった。今度はもっとゆっくり行って買い物したりお茶したりしたい。でも今度はあるのか?遠いぞ。

これも通りすがりに寄ってみたのだけど、川べりに公衆浴場があっておじさんたちが臆面も無く全裸で(当たり前)入っているのが丸見えなので橋を渡るのを一瞬躊躇してしまう。ニイチャンが入ってるならともかく。
 
んで、かけ流しの公衆浴場「株湯」に入る。200円。狭くて古いけどこれ以上の源泉はないというくらいの贅沢さでお湯がこぼれていく。お湯の温度は高くて長くは入っていられないけどつるつるで気持ちよい。もちろん飲める。飲料用に少しぬるくした温泉が出る蛇口が外にあって、しかもおいしい。とくに温泉臭いということもなくかといって無味無臭というのではなくとにかくおいしい。風呂上りに飲み貯めとばかりに飲んでいるあたし達を不憫に思ったのかどうか、入り口で夕涼みしていた管理人のお母さんが「車?なら持っていったらええ」と言って、奥から2リットルの空きペットボトルを次々に出してきてくれた。うぅ。こういうのって嬉しいなあ。遠慮なくたくさん貰ってきました。どうもありがとう。これでご飯を炊いたらおいしいよと教えてもらったのでやってみたら果たしておコメがビシっと立ち上がり口に入れたら飲み込むのがもったいないぐらい甘いのだった。
 

鳥取のお酒「日置桜」を飲みながら岩牡蠣を食べる幸せ。それにしてもこの日置桜うまいなーたまらん。

ほほうこれが砂丘かー。見るには大して広くないが歩くにはかなり広い。連れにそそのかされて砂丘の壁を海岸までずるずると降りていくが降りたら上らなきゃならない訳で、これがもう罰ゲーム並みのしんどさ。その場でただ足踏みしてるだけに見えても頑張って上ってるんだよ。
 
ラクダに乗りたかったけど大人は乗って写真を取るだけでお散歩はしてくれないそうなのでやめる。月の砂漠を歌いたかったのにな。大人ってつまんない。仕方ないので売店でお土産をあさる。二十世紀梨や梨ポン酢を購入。梨が名産なのだ鳥取は。梨ブッセがすごくおいしかった。お取り寄せしたい。関係ないけどポン酢のポンって何。

砂丘を後にして日本海沿岸を東に進んでいくと途中で何やら面白そうなものを発見する。青い空に浮かぶ大きな赤い橋。うわーすごいねえと車を降りて案内板をみると山陰本線餘部駅が山の上の方にあるらしく、駅に行くにはここに車をとめて歩いてのぼるのだという。行き当たりばったりの旅である。もちろん上る。こんなところに駅が。鉄橋と日本海と青い空がすでにアート。自然と人間との共同作業。
 
次の電車までは上下線とも約1時間。となるとやっぱりスタンドバイミーごっこは必須でしょといって、流石に橋は渡らないけどその手前で「When the night♪」と歌いながら線路を歩いたり、「列車だ!」と言って全力疾走したり、おかしなポーズで写真を取ったりして遊ぶ。
 
しばらく遊んでから、駅の上に続く山道に「↑写真ポイント」と書いてあったので行ってみる?と見上げると、10メートルぐらいの高さの斜面に10人ぐらいの人が三脚を構えて無言で座っていらっしゃった。いいいいつからいらしたの皆様。見てた?見てたのね?丸見えだよね。いるならいるって言ってよもう。とんだ赤っ恥。

  • 城崎(兵庫)

そんなこんなでカニの季節でもないのに城崎へ。風情ある温泉街てかんじだけどやっぱり冬がいいなここは。寿司を食べてジェラードを食べて文学記念館に行って温泉に入って終了。カニ食べたい。カニー!

  • 天の橋立(京都)

これは上から見なくちゃなんの意味もないということで、ビューランドという謎な山にリフトで上る。絶景かな絶景かな。しかし股のぞきをして頭に血を上らせてみるも全然天にかかる橋には見えないこの想像力のなさといったら。だって全然海にかかる橋にしか見えないんだもん。しかし想像力が欠乏しているのはアタシだけではないようで隣の台で股のぞきしてる男の子が「逆さに見えたよ」「・・・で?」「でこれが何なの?」と言って友達を困らせていた。