うつろい 

バカの一つ覚えみたいに桜といえば京都だったアタシだが、この春は奈良の桜に魅了されて奈良通い。
 
山一つ二つ越えたら奈良という地の利の良さもさることながら、ヒステリックにツーリスティックで、良くも悪くも豪華絢爛で、どちらかというと拝金主義な(でも大好きな)京都に比べて、どことなくのんびりのほほんとした感じがとても心地良い。観光開発では京都に遅れをとった分、南都の素朴な味わいが良い。仏隆寺なんて樹齢800年の桜が満開でライトアップされてるのに10人ぐらいしかいない贅沢さ。吉野は流石にすごい人出だったけどそれも楽しかった。吉野葛を買ってきて葛饅頭を作って食べた。上出来な出来上がりに満足。
 
そんなこんなで、毎日お気楽にのんびりすごした春。日中汗ばむぐらいの気候になってきて、田んぼに水も入って、虫虫天国になってきて、あちゅうーまに夏の気配。お百姓さんが田んぼで働いているのはとても神々しい。水を張った田んぼに映る夕陽が綺麗で、沈むまでずっと見ていた。