漢字マニア

お友達に誘われてバーベキュー。留学生や英語教師その他多国籍で、職業柄ゆえか皆さんなるべく簡単な単語を使ってゆっくりと話してはくれるのだけど、全神経を耳に集中させないとついてけないので味わうどころじゃなく。嗚呼英語の壁_| ̄|○
 
その中に「ボクシュージ習ッテマス」という漢字大好きアメリカンがいて、「コレボクノトモダチ」と言ってポケットから電子漢字辞書を取り出して見せた。トモダチって(笑)。
 
「ナーラノーニガツドーノー、マツリーナントイウ」(日本語)
「ナラノニガツドー、ああ二月堂ね。お水取り」
「そうその祭りで夜に灯す明かり、なんていうんだっけ?」
「燈篭?」
「ンーチガウ、・・・ターキマツ?」(日本語)
「たいまつ?」
「ソウソウソウタイマツ。タイマツノカンジ書ケル?」
 
・・・書けない。彼は嬉しそうにメモ帳に上手な字で「松明」と書いて見せた。あー見ればなるほど。しかしすごいね。
 
「漢字はほんとにおもしろい。例えば、サンギホンセーンのサンギー」
「サンギー?サンギホンセーン?」
「そういう電車あるでしょ?知らない?ミエとギフの間を走ってる」
「あー、三岐本線」確かそんな電車あったかもしれない。
「ミエノ『三』トギフノ『岐』デサンギー」
 
「ジャアコレ、ヨメル?」
驛。読めない。
「ジャアコレハ?」
澤。
「さわ」
「ソウソウ、コレフツーハ」
沢。
「デショ?ムカシノカンジトイマノカンジー、この関係性で考えると?」
「駅だー」
「ソソソ。この電子辞書で23画って入力してスクロールすると、ほらね?ダイニカンジー。」
「第二漢字ねぇ、学校では習わない漢字だね」
「ボクコノカンジー『ターカヂャーヤ』デ見タ」
「ターカヂャーヤ???」
「ターカヂャーヤエキ」
「タカジャヤ駅?(知らない)」
「『ツー』ノー、ムコーノエキ(紀勢本線の高茶屋駅というところらしい)。駅の看板が古いの。これなんて読むんだろうと思って調べた」
 
おまいは『ダーリンは外国人』か(笑)。
ダーリンは外国人―外国人の彼と結婚したら、どーなるの?ルポ。
 
「マニアだねマニア。鉄道マニアに漢字マニア」
「ノノノ。マニアチガウ。ファン。マニアはビョーキノヒト。」
「マニア」は精神を病んで入院してるようなイメージらしいです。スピッツマニアとか言ってるとしゃれになりません。やマジで。
 
そしたらタンザニア人の男性が「ヤバーイ!マジヤバーイ!」と叫んだ。そんな日本語ばっかり覚えてもう。