神戸後記

出かける準備をしていたらテレビの速報で脱線事故のニュースが。現場も報道センターもバタバタしていて、わけもわからずとにかく事故現場に行かされた場慣れしてない関西の報道スタッフがうわごとのようにまた聞きで確証のない話をニュースとして繰り返す。報道センターで東京のアナウンサーがただただそれを読み上げる。その背中で報道スタッフの怒号が飛び交うのが一緒に電波にのってくる。もう無茶苦茶だった。
 
負傷者が出ている模様です、というような事故ではなかった。どんどん、人数が増えた。3日たった今でもいまだに全貌は見えてこない。救助活動は徹夜で続いている。徹夜で待っている人がいる。そんな現場を、血だらけの被害者を、被害者の家族を、ハイエナのように追いまわすのが「ニュース」なのかなあ。愛する人をなくした人の悲しみを「画」として撮るのが?そんなもの報道してくれなくて良い。せめて代表の1社だけにするとか、他にやりようがあるだろうと思う。
 
混乱の大阪駅から三ノ宮までJRに乗った。途中尼崎の上空には5台のヘリが飛んでいた。
 
とても良いお天気の朝だった。おかえりなさいが言えないなんて。