お花見

お花見が大好きだ。毎年この季節になると「昔の人がしたような『月並みな』心配」をしながら天気予報をチェックする。もともと日本人のDNAには「桜」と言う文字が刷り込まれているんじゃないだろうか。中国で反日デモの嵐が吹き荒れても― もちろん個人的におもうところはあるけれども― 、この土曜日は絶好のお花見日和だったのでそこらへんは大目に見て頂くとして、満開の奈良の桜を堪能して参りました。
 
「月ヶ瀬」名阪国道を降りてすぐ、湖(川?)沿いの桜が見えてきて思考回路が麻痺。「うわー・・・」しか出てこない。紅天女がいるんじゃないかというような風情で梅が有名らしいが残念ながら見たことはない。梅の見ごろは3月の半ばだそう。しかし桜もすごい。寂しくない程度に人はいるけれども、道が混むとか駐車場(無料)が混むとか全然ないのが不思議なくらいだった。
 
長谷寺去年に続いて今年もまた。去年は夕暮れ時で、長い回廊に燈篭が灯って、蒼く沈んでいく山の中でそれはそれは幻想的な光景だった。参道の商店街があらかた閉っていたのが唯一の心残りだったので、今年は明るい時間に行く。桜やその他の花で埋め尽くされている。回廊を登って桜に染まる谷を山の上からみおろすのは圧巻の一言。観光バスもたくさん来ていて参拝客で賑わっているけど京都ほどの喧騒ではない。四季折々来年も再来年もまた行きたい。
 
「大野寺」室生寺に行く途中のわかりにくいところにある。樹齢うん百年の2本の枝垂桜がそれは見事。ほんとに見事!朝出かける前にNHKで中継していたので行ってみたのだが、同じような人たちがたくさんいたみたいで周辺の道激込み。小さな小さなお寺なのであまり参拝客を歓迎しているかんじではなくて(笑)、夕方だったのもあってそろそろ門を閉めたそうにしていた。塀が低いので外からでも見える。
ここの戸口でアタマをぶつけたよ。今もまだちょっと痛いの。 
 
  
奈良ではなかなか「これは食べなくては」というような美味しいモノに巡り合わないのだけれど、まあ単に私が知らないだけなんだけど、純粋にお弁当持ってのんびりできるのがいいなあと思う。素朴というか荒々しいというか、いろんな意味で京都とは全然違っている。奈良市内や吉野などの有名どころ以外は、関東にいたらなかなか行く機会に恵まれなかったに違いない。連れに感謝だ。しかし来年あたりそろそろ、四谷から外堀沿いをまわって千鳥が淵に抜けて散歩するのも素敵かも、よ?三ツ沢公園でもいいね。ね。