サムシング

ネタバレは全然平気、むしろ教えろ、なわたくし。あまったれ大宮に行ったお友達から長い長いレポをもらった。感謝。
　
今回の（も？）セットリストは正直むむむなかんじだが、毎回代わり映えしないセットリストだなあなんていう感想はどんなバンドに対してだってあるハナシなわけで、今回のスピッツが特にそうだということではない。ただ、何を求めてライブに行くのかによってやっぱり温度差はあるだろうと思う。
　
以前イベントで「CDと同じだー」と感動していた女の子を見て嬉しくなったことがあった。プロとして当たり前のことだと言われればそれまでだが、なかなかそのレベルに達しないアーティストも多い。ましてスピッツは最初からそうだったわけじゃない、継続は力也でここまできたのだ。だからライブにおける演奏技術や歌唱力が「CDと同じ」なのは素晴らしいことなんだけど。
　
ライブでしか観られない「何か」を求めて会場に足を運ぶ人間にとってはその「何か」が「CDと同じ」じゃ物足りないのだ。CDを擦り切れるほど聞いたら違う何かを求めてしまう。人によっては「垣間見える個人」かもしれないし、「生まれ来るグルーブ」かもしれないし、「CDと違う音程」かもしれない。歌詞のたった一言「僕」が「君」とか「僕ら」に変わってる、それを聞くためだけに必死でチケットをとるのかもしれない。歌詞飛ばしに会場が沸くのだってその「CDと違う何か」が「何か」を生み出しているからに他ならない。
　
脱退や解散のニュースが絶えない中で変わらずそこにいてくれるだけで嬉しいんだけど、やっぱりそこは欲張ってしまうなあ。指折り数えて大阪を待つ。