2/18 ハナレグミ@名古屋 

もうすでに雰囲気しか覚えてない。
それは楽しくて嬉しくて喜びに溢れてる、幸せな記憶。
 
名古屋芸術創造センターはコンパクトでふわっとした感じのホール。座席数も少なくてステージとの一体感があってとても良かった。
 
手作り間のあるシンプルなセットにシンプルな照明。なのに、曲やそれぞれの気持ちによってみえてくる季節や時間。流氷の上だったり、太陽きらめく海辺の波打ちぎわだったり。落ち葉の上を歩いてたり、ポカポカの日なただったり。朝もやの中だったり夕暮れ時だったり。こんな風に、音楽をやさしく彩る演出は久し振りに見たような気がするな。
 
もうねえ、まずバンドがオールスターズ。なのに皆さんなんだかまるで楽器持参でふらりと公園に集まってきたかのような雰囲気。なになに永積くん歌うんだって?じゃあちょっと行ってこよっかなあ、なんて風にね。愛ある風景だった。
 
セットリストはうろ覚えというか覚えなかったので曖昧。
(いつものことだよ)
(いつもは覚えようとしてもうろ覚えなのちょっと違うの)
 
確か「Wake upしてください」のあと、
「名古屋といえば・・・落合ですね。僕は・・・落合というよりは・・・フクシくんの方が気になります」(笑)
「フクシくん・・・フフフ」永積さんの笑い方好きだなあ。
「(ハッとして)来てないよね今日?」(笑)
「フクシくん?フクシくーん!?」や、いないってば(笑)。
 
途中一人弾き語りコーナー。まずはカバー曲。
「今日は・・・何をやろっかなあ。毎回変わるんですよ」
「じゃあ、スーパーカーの曲をやります」
歌い終わった後、冒頭の一説を朗読。
「あたしはもうあなたには夢の中でしか会えないの・・・」
「ウォ〜ッホ〜。いい曲だなあ〜も〜」(笑)
「この曲大好きで布教に努めようと思ってます」
 
そして「きのみ」「サヨナラCOLOR」「ハンキーパンキー」
目の前がぼやけて、ただただ、歌だけが聞こえた。
堕落したアタシを認めてくれて。
這い上がりたいアタシの背中を押してくれて。
無為に過ごす日々への恐怖を喜びに変えてくれて。
 
ああちょっとうまく言えないな。嬉しかったとしか言えないな。
 
 
「最近ツアーに出て、飛行機に乗る機械が増えたんですけど・・・。着陸態勢に入るとステュアーデスさんたちが一斉に電話みたいなやつの受話器をとって何か話し始めるんですよ」
「何を話してるのかなあ・・・と」(笑)
「だってすごい楽しそうに話してるんですよ」
「機長さんからセクハラ話でもきかされてるのかなあ〜」(笑)
「・・・と、思ったりしました」(笑)
 
「嘆キッス」で本編終了。
 
アンコールで出てきて、
「楽屋でみんなの拍手がきこえるとさあ」
「なんか俺らミュージシャンみたいじゃあァ〜ん?」(笑)
「・・・って、思ったりしました」それ以外の何者だと?
 
「あっといういまに・・・・」ああ終わっちゃうなあ。
「こんなに大きくなりました」え?(笑)
「こんな大きなステージに立っている自分が・・・信じられません」
 
「始まりがあれば、終わりもあります」
「『エーモウ?モウオワリカヨ』とか『ナンダヨモットヤレヨナガツミ』『ハヤスギンジャネェノ』」(笑)
「・・・というのも分かりますが」客の心を代弁(笑)。
「次の会場に行かなきゃならないんです」
「次は・・・沖縄」←すっごい嬉しそうだった。コノヤロ(笑)。
 
「また名古屋に来たらまた名古屋に遊びに来てください。アレなんかヘンじゃない?いいやとにかく、また会いましょう!」
「MUSICA」で終了。
  
歌が、ほんとにうまい。屈指の歌い手だ。
でもうまいとかそういうことじゃなくて。
あんな風に歌えたら楽しいだろうなあと。
あんな風に歌ってくれる人がいて良かったなあと。
そんな風に思える人って実は少ないと思う。
 
ダメなアタシを、全部肯定してくれた。
涙が止まらなかった。そしてたくさん笑った。
永積さんにたくさんのありがとうを伝えたいな。